2012年06月26日

ALEXANDRITE -アレキサンドライト-

欲音ルコ コンピレーションアルバム『ALEXANDRITE -アレキサンドライト-』に参加させて頂く事になりました。
http://compilation-alexandrite.info
「フェイド」という曲で参加しています。

一番近い頒布イベントはこれです。
7/8 THE VOC@LOiD M@STER 21
お84 [ ALEXANDRITE ] 
よろしくお願いします。

ところでこのTHE VOC@LOiD M@STERというイベントは、
一般参加として一度ふらあっと参加したことがあるのですが、
即売会というものも初めてだったので、その熱気というか、
愛がある感じにとても感動した記憶があります。
やっぱり、何かを好きな人たちが集まって楽しいことをしてやろうとする姿や物を見るのは
すごく刺激になったり、単純に素敵だなあって思います。
そんなイベントに、コンピレーションアルバムという形ですが、参加できることはとても嬉しいです。
改めて、お礼を言いたいです。ありがとうございます。

「フェイド」という曲にはコンピテーマであるように、欲音ルコをボーカルとして使っています。
その音源を初めて使うときというのはそれもまたとても刺激的で、
発音の感じが好きだなあって思ったり、おまけの音源の用途不明感に爆笑したり、
ブレスの音にドキッとしたり。。
もちろん、締め切りのある製作はほとんど未経験で、カツカツでちょうしんどかったんですけど、
そういった面白さが推進力になったんだって振り返ると思います。

今までは基本的に動画としてのアップロードと数曲をパッケージングして無料DLという配信方法しかやったことがなくて、
きちんと盤になって、それが値段を付けられて、ぼくのことを知らない、ぼくも知らない人が聴くということに
ドキドキしつつ、ビビリつつ、でもどの曲もすごく良くて、
自信をもってオススメできるアルバムだと思うので良かったら是非、手に耳にしてみてください。
7/8はぼくもたぶん会場でふらふらと買い物をしていると思うので、よろしくお願いします。
posted by HarmKia at 02:39| Comment(0) | 報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月26日

#4

いつの日からか、上手に眠れなかった日は眼鏡を掛けるというのが習慣になっていた。
ぼんやりとした頭で眼鏡をかけて、ダフトパンクを聴きながら
まだ寝ぼけているような、少し赤みがかった灰色の街を歩いていると、なんだか安心する。
ふと気を抜いてしまえば、今が朝方なのか夕方なのか忘れてしまいそうになる。
その不思議な感覚がぼくはとても好きだった。

ある日のこと、駅へと向かう途中。
収集される前に、と悪戯っぽく袋を突くカラスと目が合った。
「はろー、幸せかい?」とカラスが言った。
「まあ、それなりに」と答えた。
動揺してはいけない。まだ半分寝ているのはぼくの頭もこの灰色の街も同じで、
そこにはそこの、従うべきルールがある。
・夜中に口笛を吹いてはいけない(蛇が来るから!)。
・二十歳を過ぎたら横断歩道の白いところだけ狙って歩いてはいけない(もう大人だから!)。
・暖かいミルクを切らしてはいけない(突然の"来客"を迎えるため!)
ぼくは落ち着いて・ある日突然、カラスに幸せかと聞かれても動揺しない。という項目を加えた。
カラスはつまらなそうに、ああそうかい、それならそれで。とか言いながら、高く飛び上がってそのまま向こうへ行ってしまった。
何か、間違えてしまった気がした。

うまく眠れそうに無い夜に、ぼくは考える。
あの時、ぼくはなんて答えればよかったのだろう。
「はろー、幸せかい?」
カラスの声をなんども繰り返してみる。
幸せなんて考えたことも無かったくらいに幸せなぼくは、
今日もまたそんなことを考えて眠れそうに無い。
posted by HarmKia at 04:34| Comment(0) | 文章 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月02日

#3

 高いところから遠くの街を眺めたとき、指一本で隠れてしまう小さな建物に、
自分と同じくらいの大きさの人間が生きて動いていることがどうしても納得できなかった。
同時にそれは、向こうからこちらを見たときに抱かれるであろう不思議であって、
互いに同じ不思議を共有していながら名前も顔も知らずに、
きっと一生顔を合わすことなく生きていくという当たり前のことに理不尽さを感じていた。
 陽が落ちるのが早くなった。風が吹いて寒さをぼくは思い出した。
既に夕焼けの時間は過ぎていて、遠くのほうで必死にまだ自分はここにいるんだ、と太陽が時間に対して、あるいは何か大きな流れのようなものに対して抵抗しているように見えた。

「あいつ変わったよな。少し前は、文句があるなら言ってみろよ。って顔して高いとこにいたのに。」
とぼくは言った。
隣で同じようにぼんやりと外を眺めていた友人が顔を向けた。
「なんの話?」
と友人が言った。
「なんでもないよ。ただ時間の流れって残酷だよなって思っただけ」
とぼくは返した。
友人はいつものように話を流して、また沈黙が戻った。
それからどちらが先ということもなく、ぼくと友人はポケットから煙草のパッケージを取り出し、一本を咥え火をつける。
こうやって、放課後に屋上で暗くなるまでぼんやりしながら、たまに煙草を吸う。それが日常だった。
同じような毎日を繰り返していながら、一日は過ぎて積み重なっていく。
昇っていく二本の煙のを見ながら、まるで狼煙のようだな、とぼくは思った。
けれども煙はすぐに曖昧に形を失って消えていく。これじゃあ誰も気付いてくれやしないだろう。
「駄目だ、今日はちょっと吸いすぎた。」
と友人が言った。
「うん」
とぼくは返した。


posted by HarmKia at 01:02| Comment(0) | 文章 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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